2017年 07月 07日
昔あった上人橋
昔あった上人橋
国体道路がまだ川だった1600年代前半頃の話です。
現在もある日蓮宗 香正寺に日延上人という人がいました。
日延上人は黒田忠之と囲碁を打つために度々お城へ通っておりました。
しかし、ある日、現在の国体道路にあった川が増水していたために渡れず
お城へ行くことが出来ないことがありました。
黒田忠之はよほど残念だったのでしょう。
今後 川が増水しても日延上人が囲碁をしにお城へ来れるようにするために
この川に橋をかけさせたのだそうです。
その橋が上人橋なのです。
現在も日蓮宗 香正寺にはその石碑が残っています。
そしてその由来が書かれている立て札です。
その上人橋を造らせたのが福岡藩初代藩主・黒田長政の嫡男 黒田忠之です。
1800年頃の古地図にも記されています。
当時は聖人橋となっています。
現在の国体道路と上人橋(聖人橋)と上人橋通り
もう一つ上人橋通り全容
現在も国体道路の近辺には当時の痕跡をわずかに遺す石垣か残っています。
橋が無い事が気になってこの記事になりました。
これで今泉の上人橋通りの歴史が少し分ったような気がしてきました。